
「ネットで印鑑を作っても本当に大丈夫なのか?」
「安い印鑑を買って、後で後悔しないだろうか?」
実印や銀行印など、人生やお金に関わる印鑑だからこそ、ネット注文には不安を感じる方が多いと思います。
実際、当店にも「ネットで作った印鑑が登録できなかった」「すぐ欠けてしまった」「同じ印鑑があると聞いて不安になった」といった相談が少なくありません。
結論から言うと、
ネットで印鑑を作っても問題ないケースと、絶対に避けるべきケースがあります。
この違いを知らずに注文してしまうと、
・実印として使えない
・銀行印を作り直すことになる
・大切な契約で不安が残る
といった「取り返しのつかない失敗」につながることもあります。
この記事では、印鑑専門店の立場から
ポイント
- ネットで印鑑を買うと本当に危ないのか
- 危険と言われる理由
- 安全にネットで印鑑を作るためのチェックポイント
- よりおすすめな作成の方法
を分かりやすく解説します。
「ネット印鑑はやめた方がいいのか?」
「安心して注文できる基準を知りたい」
そんな方は、ぜひ最後まで読んで判断してください。
目次
ネットで作る印鑑は本当に大丈夫?【結論から解説】
ネットで印鑑を購入する時に一つ心配する点があります。
重要な役割の実印・銀行印等をネットで買っても本当に安心なのでしょうか?
不安だから、ちゃんと人のいる店舗で印鑑を買った事があるという人も多いはずです。
「条件付きでOK/ダメなケースもある」
最初に結論付けておくと、ネットで印鑑を買ったら=危ないという事はありません。
理由について順次解説していきます。
ネット注文における心配点
ネットの注文時には、住所や氏名などの個人情報を伝える必要がありますね。
そのうえで、印鑑を注文する事になります。
印鑑を押した時に残る、印影(いんえい)まで知られてしまっています。
どこの誰の印鑑か、全て販売元に記録が残っているという事です。
悪用されるのでは…。
という心配が残りますね。
これがネットで印鑑を買う時の懸念材料です。
でも、よくよく考えて見てください。
それは実店舗で印鑑を注文をしたとしても、全て同じことが言えます。
悪用をしようと思えば不可能ではないのかもしれません。
ですが、印鑑を扱う者としてはお客様の不利益になるような事はしません。
むしろ、そんな問題が1度でも起こってしまったら、一気にお店が潰れてしまうでしょう。
「ネットで印鑑を買うと=危ない」、「実店舗で買えば絶対安心」という事は無いです。
ネットでの印鑑を販売している会社も、実店舗で印鑑を彫っている商店でもみな同じです。
誠心誠意、一生懸命お客様の印鑑を用意しています。
ネットで作った印鑑は実印として使えるのか?
▶ 市区町村登録の可否
ネットで作った印鑑が実印登録できるかという点においては、問題なく登録が可能です。
お役所の方も、相当数の印鑑を見てきてると思いますが、それがネットで作られたものか、店舗型の印章店で彫られたものかという区別はつかないと思います。
つまり、いずれであっても印鑑として押す能力だけを見て言えばそれほどの違いはないと言えます。
▶ 法的にはOK/実務的には注意
「じゃぁ印鑑なんて、何でも良いんだな」という事にもなりそうですが、そうでもないと付け加えておきます。
法的には問題ないんですが、そもそも何故実印が必要か?という事を考えてみます。
重要な契約事、財産の移動に関わるような契約事、相続等お金がらみの重要な取り交わしに使います。
それが三文判でとりあえず押してあれば良いってものでもありませんので、わざわざ実印登録が必要なのです。
そうした契約事には相応しい印鑑を使用してください。
ネットの印鑑が「危険」と言われる理由

とは言うものの、ネット社会がいつも安心・安全であるとは限りません。
顧客情報流出などのニュースを見る事がたまにありますね。
コンピューターウィルス感染の影響等によって名前や住所が漏れてしまうリスクは0では無いでしょう。
でも今どきはネットで商品を頼むのは日常になっています。
そういう意味で情報流出のリスクはありますが、印鑑だから特に危険という事はありません。
また、印鑑を彫る際に必要となる【印影のデータ】ってあまり一般的なものでは無いです。
インターネットの注文で印鑑を作ったからと言って、特定の誰かを狙って印影の情報まで盗み出して複製し、悪用される心配となると万に1つくらいの可能性と言えるでしょう。
むしろ、ネットの印鑑を買って注意すべき点は他にあります。
「同じ印影(印鑑を押した時の形)の印鑑が出来やすいかどうか」という点において、出来やすいという状況があります。
ネットの注文で注意すべき点
ネット注文で業者が情報を悪用する事は少ないとお伝えしました。
ここで注意するべき点を挙げておきます。
ネットで印鑑を買うなら、購入した先を誰にも話さない事です。
機械彫りの印鑑は意図的では無くても、同じ印鑑が彫れる場合があります。
それは、作成元が同じであるという事が一つの要因となります。
仮の話、あなたの周りにいる人が複製をしようとしているとします。
あなたがどこかネットで印鑑を買うだけなら、それを簡単に複製をする事は出来ないでしょう。
でも、購入した先が分かっていれば、同じ名前で発注すれば複製出来てしまう可能性が出てきます。
これは機械彫りの印鑑がおすすめできない理由のひとつです。
作成元が同じ場合、同じ条件で発注すれば同じ印鑑が出来る可能性が高くなるからです。
ですから、本来印鑑は他人に見せるものではないですから、購入元も極力伏せておくのが賢明でしょう。
また、印鑑を使いまわしてどこにでもあなたの印影がある状況を作らないという点もこのことから言えます。
大切な実印、銀行印は使い分けをして、厳重に保管しておきましょう。
それだけで機械彫りの印鑑の複製リスクを抑える事が出来るのです。
手彫りの印鑑ならより安全に

機械彫りの印鑑だと、どうしても複製品が出来てしまう可能性が残ります。
それでは、印鑑が複製されない作り方は無いのでしょうか?
でもまったく複製が出来ないかどうかと言えば、現実的には難しいと言わざるをえません。
とことんまで絶対に複製しようと全力で行えば不可能では無いはずです。
そこまでされたら、どんなものでも防ぐことは難しいでしょう。
今のは極端な話ですが、機械彫りが電子パターン化されているので不安と言えます。
組み合わせがあるとはいえ、パターンが一致したら同じ印影が出来る可能性があります。
そこで機械彫りの印鑑に対して、手彫りという彫り方の印鑑があります。
人が作ったものを精巧に複製して下さいと言われたら、普通は無理なはずです。
誰かの字をまったく真似して書くのが難しいのと同じことですね。
手彫りの印鑑は、名前を形作る字入れという手書きの作業から始まります。
手書きで印影を起こすので、2回目、3回目と同じ人の印鑑を作っても毎回変化します。
ここが手彫りの印鑑の優れている点です。
逆言えば、字入れをしないで機械で彫って、最後に手を加えても何の意味もありません。
これを手彫り仕上げと謳い文句にしている業者もいるので、注意をしてください。
機械彫りと手彫りの違いはこちら
実印は機械彫りだと危険なのか?
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実印は機械彫りだと同じものができやすい?結論と安全な選び方
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実店舗とネットの比較
安全性という意味では実店舗と、ネットでの購入には大差が無い事をお伝えしてきました。
では次に実店舗と、ネットで印鑑を買うメリット・デメリットについて考えてみます。
リストにしてそれぞれの特徴をまとめてみました。
実店舗で印鑑を買うメリット

- 印鑑の知識が無くても安心
- 最短当日受け取れる
- 実際に品物を見て選べる
印鑑の作り方は決める要素が多く、また頻繁に印鑑を作ることがありません。
知識が無いと、どういう印鑑が正しいか自分で決められない事もあります。
そのような時に実際のお店で、商品を手にとって説明を受ける事が出来るのが実店舗の強みです。
また、ちゃんと自分で印鑑を彫っているお店なら、当日印鑑を受け取ることが出来るのも実店舗だけです。
休みが簡単に取れず、当日どうしても印鑑が必要な時は実店舗しかありません。
実店舗で印鑑を買うデメリット
- ネットの相場と比較して高い
- 営業時間で受け取る必要がある
- 何度も足を運ぶ事になる
実店舗を運営する上で、人件費・家賃その他の経費等が必要です。
その為、印鑑の価格にそのまま反映されています。
また、基本は印鑑の注文と受け取で2度お店に行く必要があります。
営業時間もある為、自分が行きたい時間にいけない場合もありますね。
時間が取れない人は、利用する事すら出来ないかもしれません。
ネットで印鑑を買うメリット

- 家の近くにお店が無くても大丈夫
- 24時間時間を気にせず注文出来る
- 早ければ翌日に受け取れる
- 気兼ねなく印鑑を選ぶ事が出来る
ネットで印鑑を買うなら、家が遠くても仕事で遅くなってもいつでも注文が可能です。
またほとんどの場合、実店舗よりも値段が安いのが特徴です。
選ぶショップを間違えると何日も掛かる事もありますが、当日発送可能なショップも数多くあります。
店員の視線を気にする事もないので、じっくりを商品を選ぶことが出来ます。
ネットで印鑑を買うデメリット
- 印鑑を直接見て選ぶことが出来ない
- 印鑑を当日受け取ることは出来ない
- 商品知識が無いと選び方がわからない
何を買うにも便利なネットショップですが、実際に商品を手にする事が出来ないのは印鑑でも同じことです。
届いてからイメージが違っていた、と言う事にも成りかねません。
優良なお店では印影を確認出来るサービスを行っています。
彫刻前に、あなたの印鑑がどのような形になるのか確認しておくと良いでしょう。
機械彫り vs 手彫り 比較表
| 比較項目 | 機械彫り印鑑(ネット印鑑の主流) | 手彫り印鑑(専門店) |
|---|---|---|
| 彫刻方法 | コンピュータ制御で自動彫刻 | 職人が一本ずつ手作業 |
| 印影の再現性 | 同じ印影が作られやすい | 同じ印影は作れない |
| 実印としての安全性 | 条件付きで可(注意点あり) | 非常に良い |
| 複製リスク | 高い(データが残る) | ほぼゼロ |
| 価格 | 比較的安い | 高め(数万円〜) |
| 納期 | 早い | 時間がかかる |
| 向いている用途 | 認印・簡易用途 | 実印・銀行印 |
| 専門家の評価 | 普通 | 「理想・ベスト」 |
なぜ機械彫りは同じ印鑑が出来やすいのか?
機械彫りの印鑑は、
-
印影データをPCで作成
-
彫刻機がその通りに彫る
という工程で作られます。
そのため、同じデータが残っていれば、理論上は同じ印鑑を何本でも作れるのが特徴です。
つまり機械彫りの印鑑は
「注文で作れば完全に安全」とは言い切れない
という点が、実印・銀行印では問題になります。
手彫り印鑑が「実印に最適」と言われる理由
一方、手彫り印鑑は、
-
職人の感覚
-
力加減
-
刀の入り方
すべてが毎回微妙に異なります。
これは、
本人がもう一度彫ろうとしても同じものが作れない という意味です。
そのため、
-
印影の唯一性
-
複製不可能性
という点で、実印として非常に優れています。
ネット印鑑と店舗印鑑の本質的な違い
単純にまとめると、
-
価格重視・スピード重視 → 機械彫り(ネット印鑑)
-
安全性・一生物重視 → 手彫り(専門店)
という住み分けになります。
「どちらが正解」ではなく、
用途によって選ぶべきものが違う というのが専門店の結論です。
ネットで印鑑を買う上で、印鑑の知識はとても重要です。
どういう印鑑には、どういう選択をするべきかある程度決まりごとがあるからです。
下記の過去記事で詳しい解説をしているので、参考にしてみて下さい。
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実印・銀行印・認印の違いとは?用途・役割・選び方をわかりやすく解説
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ネットで印鑑を購入する事についてのまとめ
今回の記事では、ネットで印鑑を買うと危ないのかどうかについて解説してみました。
ネットの印鑑で注意するべき点として、どこで注文したかは人には伝えない方が良いでしょう。
理由は機械彫りの印鑑は、同じ製造元だと同じ物が出来る可能性を含んでいるからです。
ただ、機械彫りの印鑑だからといって100%同じ印影が必ず毎回出来るとも言えません。
それは実店舗であっても、ネットの印鑑注文であっても同じことが言えます。
機械彫りの印鑑には複製のリスクが少なからず付きまとうものではありますが、一般的には許容して使われているのが現状です。
結論としては、ネットだから=危ないという事ではありません。
それよりも、「どう作るか」の方が重要になってくるんですね。
つまり、ネットで印鑑を注文するにしてもきちんとした手彫りの印鑑を購入出来たらベストです。
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