印鑑の作り方 実印とは 実印と印鑑について

実印の作り方を初めての方へ解説|作る手順・必要なもの・失敗しない選び方

2020年2月10日

実印の作り方を初めての方へ解説|作る手順・必要なもの・失敗しない選び方

 

実印を作りたいけれど、何から決めればいいのかわからない
「実印を作るときに必要なものはある?」
「名前・サイズ・素材・書体はどう選べばいい?」

実印は、印鑑登録をして、不動産契約・自動車購入・ローン契約・相続手続きなどで使う重要な印鑑です。

認印のように何となく選ぶのではなく、登録できる条件を満たし、長く安心して使える作り方を意識することが大切です。

ただし、初めて実印を作る方にとっては、どこで作るべきか、名前はフルネームがよいのか、サイズは何mmがよいのか、素材は何を選べばよいのか迷いやすいと思います。

この記事では、印鑑専門店の視点から、初めて実印を作るときの手順・必要な確認事項・失敗しない選び方をわかりやすく解説します。

 

 

実印を作る前に知っておきたい基本

実印とは、市区町村の役所で印鑑登録をした印鑑のことです。

印鑑そのものを買っただけでは実印とは呼ばず、役所で登録して初めて「実印」として使えるようになります。

そのため、実印を作るときは、次の2つを分けて考える必要があります。

  • 役所で印鑑登録できる条件を満たしているか
  • 重要な契約で使う実印として、長く安心して使える作りか

つまり、実印は「登録できれば何でもよい」というものではありません。

たとえば、自治体によっては既製品の印鑑でも登録できる場合があります。
しかし、同じ印影が大量に存在する可能性のある印鑑を、重要な契約で使う実印にするのはおすすめしにくいです。

実印は、本人確認や重要な意思表示に関わる印鑑です。
初めて作る場合ほど、サイズ・名前・素材・書体を確認しながら、自分専用の印鑑として作ることが大切です。

 

この記事でわかること

  • 初めて実印を作るときの流れ
  • 実印を作るときに必要な確認事項
  • 実印に彫る名前の決め方
  • サイズ・素材・書体の選び方
  • 店舗とネット注文の違い
  • 実印作成で失敗しやすいポイント

 

初めて実印を作るときの手順

初めて実印を作る場合は、次の順番で考えると迷いにくくなります。

手順 決めること 確認ポイント
1 住民票の氏名表記を確認する 旧字・異体字・カタカナ表記などに注意
2 彫る名前を決める フルネーム・名字のみ・名前のみを検討
3 サイズを決める 男性・女性・彫刻内容で選ぶサイズが変わる
4 素材を選ぶ 欠けにくさ・見た目・価格を確認
5 書体を選ぶ 実印らしい印影になる書体を選ぶ
6 店舗またはネットで注文する 急ぎ・相談の有無・実物確認の必要性で選ぶ
7 完成後に役所で印鑑登録する 本人確認書類を持参し、登録手続きを行う

この流れで進めると、実印を作るときに必要な判断を整理しやすくなります。

特に大切なのは、最初に住民票の氏名表記を確認することです。
名前の表記が違うと、せっかく作った印鑑が登録できない場合があります。

印鑑登録できる条件を詳しく確認したい方は、以下の記事も参考にしてください。

実印を作れる条件とは?登録要件と作成時の注意点

 

実印を作るときに必要なもの

実印を作るためだけであれば、基本的には彫刻する名前がわかれば注文できます。

ただし、実印は印鑑登録して使うものなので、作成前に次の情報を確認しておくと安心です。

  • 住民票に登録されている氏名
  • 旧字・異体字の有無
  • フルネーム・名字のみ・名前のみのどれで作るか
  • 使用予定日
  • 印鑑登録をする自治体
  • 希望するサイズ・素材・書体

役所で印鑑登録をするときには、一般的に本人確認書類などが必要になります。
具体的な持ち物は自治体によって異なるため、登録する市区町村の案内を確認してください。

店舗で相談する場合は、「実印を作りたい」「いつまでに必要」「住民票の表記はこの文字」という情報があると、よりスムーズです。

 

実印に彫る名前の決め方

実印に彫る名前は、基本的に住民票に登録されている氏名をもとに考えます。

主な作り方は、次の3つです。

  • フルネーム
  • 名字のみ
  • 名前のみ

フルネームで作る場合

フルネームの実印は、実印らしい重厚感が出やすく、認印や銀行印との差別化もしやすい作り方です。

男性の実印や、重要な契約で使う印鑑としてしっかり作りたい場合は、フルネームを選ぶ方も多いです。

ただし、文字数が多い場合は印影が詰まりやすくなるため、サイズや書体のバランスを確認することが大切です。

 

名字のみで作る場合

名字のみの実印も、自治体の条件を満たしていれば登録できる場合があります。

ただし、名字のみの印鑑は、認印や銀行印と似た印象になりやすいため、実印として作る場合は書体やサイズで差をつけると良いです。

 

名前のみで作る場合

名前のみの実印は、女性の実印で選ばれることがあります。
結婚などで名字が変わる可能性を考え、長く使いやすいように名前だけで作るケースです。

ただし、名前のみで登録できるかどうかは自治体の判断も関わるため、心配な場合は事前に確認しておくと安心です。

旧字・異体字で実印を作る場合は、住民票の表記との違いに注意が必要です。

旧漢字で実印は作れる?住民票と違う漢字・異体字の印鑑登録で注意すること

 

実印のサイズはどう選ぶ?

実印のサイズは、印鑑登録できる範囲に収まっていることが前提です。

実務上は、男性・女性・彫刻内容によって選ばれやすいサイズがあります。

使用者・用途 選ばれやすいサイズ 特徴
男性の実印 15mm〜18mm前後 フルネームでも存在感を出しやすい
女性の実印 13.5mm〜15mm前後 名前のみ・フルネームのどちらにも合わせやすい
名前のみの実印 13.5mm〜15mm前後 文字数が少ないため、比較的バランスを取りやすい
フルネームの実印 15mm以上を検討 文字数が多い場合は印面に余裕がある方がよい

小さすぎる印鑑は、認印のように見えやすくなります。
反対に、大きすぎる印鑑は扱いにくく感じることがあります。

迷った場合は、実印としての存在感と使いやすさのバランスを見ながら選ぶのがおすすめです。

女性の実印サイズについて詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。

実印サイズは女性なら何mmがおすすめ?13.5mm・15mm・16.5mmの違いを解説

https://inkan.soo-ten.com/female-jitusin-size/

 

実印に向いている素材の選び方

実印は長く使う印鑑なので、素材選びも重要です。

実印に使う素材は、見た目だけでなく、欠けにくさ・重さ・保管のしやすさ・価格のバランスで考えましょう。

素材 特徴 向いている人
黒水牛 実印の定番素材。落ち着いた高級感がある 価格と品質のバランスを重視する方
チタン 欠けにくく、耐久性が高い。重厚感がある 丈夫な実印を長く使いたい方
天然石 見た目が美しく、特別感がある 見た目や記念性を重視する方
本柘・木材系 軽くて自然な風合い。価格を抑えやすい 予算を抑えつつ実印を作りたい方

実印は、外枠や文字が欠けてしまうと、印鑑登録の変更や作り直しが必要になることがあります。

そのため、長く使う一本として考えるなら、ある程度耐久性のある素材を選ぶと安心です。

耐久性を重視する方には、チタン実印も選択肢になります。

チタン実印の特徴と選び方

見た目の美しさや特別感を重視する方は、天然石の実印も検討できます。

天然石の実印の特徴と選び方

 

 

実印の書体は何を選べばいい?

実印の書体は、印影の印象や読みやすさに関わります。

実印では、一般的に印相体や篆書体が選ばれやすいです。

書体 特徴 実印向きか
印相体 線が複雑で、実印らしい重厚感がある おすすめ
篆書体 伝統的で格式のある印象 おすすめ
古印体 読みやすく、やわらかい印象 認印寄り
楷書体 非常に読みやすい 実印より認印向き

読みやすい書体が悪いわけではありません。
ただし、実印は重要な契約で使う印鑑なので、認印とは違う印象にしたい場合は、印相体や篆書体を選ぶと実印らしく仕上がります。

書体は、名前の文字数や印鑑のサイズによって見え方が変わります。
店舗で相談する場合は、実際の印影バランスを確認しながら選べるのがメリットです。

 

実印はどこで作る?店舗とネット注文の違い

実印は、実店舗でもネットでも作ることができます。

どちらが正解というより、急ぎかどうか、相談したいかどうか、素材を実物で見たいかどうかで選び方が変わります。

作り方 メリット 注意点
実店舗で作る 素材・サイズを実物で確認でき、相談しながら決められる 営業時間内に来店する必要がある
ネットで作る 価格比較しやすく、自宅から注文できる 実物の質感やサイズ感を確認しにくい

初めて実印を作る方で、サイズや素材に迷っている場合は、店舗で相談すると安心です。

特に、旧字・異体字、外国籍の方の氏名表記、女性の名前のみ実印、急ぎの実印作成などは、ネットだけで判断しにくいことがあります。

一方で、基本的な条件を理解しており、納期に余裕がある場合は、ネット注文も便利です。

ネットで実印を買うことに不安がある方は、以下の記事も参考にしてください。

実印はネットで買って大丈夫?危険なケースと失敗しない選び方を印鑑専門店が解説

 

実印を作るときに失敗しやすいケース

実印作成で失敗しやすいのは、次のようなケースです。

住民票と違う表記で作ってしまう

実印は、住民票に登録されている氏名をもとに作ります。

旧字・異体字・カタカナ・ローマ字表記などがある場合、思い込みで作ってしまうと、登録できないことがあります。

 

サイズを確認せずに作ってしまう

実印には、登録できる印影サイズの条件があります。

極端に小さい印鑑や、規定から外れる印鑑は登録できない可能性があります。

 

認印と同じ感覚で安い既製印を選んでしまう

既製印でも登録できる場合はあります。
しかし、実印は重要な契約で使う印鑑です。

同じ印影が大量に存在する可能性のある印鑑を、実印として使うのは避けた方が安心です。

 

素材の耐久性を考えずに選んでしまう

実印は長く使う印鑑です。

欠けやすい素材や、保管に注意が必要な素材を選ぶ場合は、ケースで保管し、印面を傷つけないようにしましょう。

 

急ぎすぎて確認不足になる

急いで実印を作ると、名前・サイズ・書体・素材の確認が不十分になりやすいです。

急ぎの場合ほど、必要な用途と登録条件を確認してから作ることが大切です。

 

急ぎで実印を作る場合の注意点

契約や手続きの都合で、実印がすぐ必要になることもあります。

急ぎの場合は、まず「いつまでに必要か」を明確にしましょう。
今日中なのか、明日までなのか、数日以内なのかによって、選べる作り方が変わります。

急ぎで実印を作る場合は、次の順番で確認するとスムーズです。

  1. 必要な日を確認する
  2. 住民票の氏名表記を確認する
  3. 印鑑登録する自治体の条件を確認する
  4. 店舗で即日対応できる素材・サイズを確認する
  5. 作成後、役所で印鑑登録する

チタンや天然石、手彫り実印などは、素材や作成方法によって時間がかかる場合があります。
急ぎの場合は、店舗でその日に作れる素材を確認するのがおすすめです。

はんこをすぐ作れるお店や急ぎ注文の注意点は、以下の記事でも解説しています。

はんこをすぐ作れるお店はどこ?実印・銀行印を即日で用意する方法と注意点

 

よくある質問

実印を作るときに何が必要ですか?

印鑑を作るだけなら、彫刻する氏名がわかれば注文できます。
ただし、実印として登録する場合は、住民票の氏名表記、登録する自治体の条件、印鑑のサイズや素材を確認しておくと安心です。

 

実印はフルネームで作った方がいいですか?

フルネームは、実印らしい印影になりやすく、認印や銀行印との差別化もしやすい作り方です。
ただし、女性の場合は名前のみで作る方もいます。
どちらがよいかは、使用者の事情や将来の使い方によって変わります。

 

実印は何mmで作ればいいですか?

男性は15mm〜18mm前後、女性は13.5mm〜15mm前後が選ばれやすいです。
フルネームで作る場合は、印面に余裕を持たせるために少し大きめを選ぶことがあります。

 

100円ショップの印鑑を実印にできますか?

自治体によっては登録できる場合もあります。
ただし、同じ印影が大量に存在する可能性があるため、重要な契約で使う実印としてはおすすめしにくいです。

 

実印はネットで作っても大丈夫ですか?

実印はネットで作っても問題ありません。
ただし、実印登録できる条件を満たしているか、販売元が明確か、サイズ・素材・書体を確認できるかを見て選ぶことが大切です。

 

機械彫りの実印でも登録できますか?

機械彫りだから登録できないという決まりはありません。
市区町村の条件を満たしていれば、機械彫りの印鑑でも実印として登録できる場合があります。

実印は機械彫りでも大丈夫?登録可否と後悔しない選び方を解説

 

まとめ

実印を初めて作るときは、単に印鑑を買うだけでなく、登録できる条件と長く使える作り方を意識することが大切です。

実印作成では、次の順番で考えると失敗しにくくなります。

  • 住民票の氏名表記を確認する
  • フルネーム・名字のみ・名前のみのどれで作るか決める
  • 男性・女性・文字数に合ったサイズを選ぶ
  • 欠けにくく長く使える素材を選ぶ
  • 実印らしい書体を選ぶ
  • 店舗またはネットで注文する
  • 完成後に役所で印鑑登録をする

実印は、人生の大切な契約や手続きで使う重要な印鑑です。
価格だけで選ぶのではなく、登録できること、長く使えること、自分に合った作り方であることを意識して選びましょう。

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初めて実印を作る方や、印鑑登録できるか不安な方は、実印向けの商品や選び方を確認しながら選ぶのがおすすめです。

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実印・銀行印をまとめて準備したい方へ

実印を作るタイミングで、銀行印や認印も用途別に分けておくと、後から使い分けしやすくなります。
初めて印鑑をそろえる方は、個人印鑑セットも検討してみてください。

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素材やサイズで迷っている方へ

チタン・天然石・黒水牛など、実印の素材によって重さや印象、耐久性が変わります。
実物を見ながら相談したい方、登録できる実印を安心して作りたい方は、店舗での相談もおすすめです。

ご来店前に「実印を作りたい」「いつまでに必要」「名前の表記に旧字がある」などをお伝えいただくと、確認がスムーズです。

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