印鑑の作り方 実印と印鑑について 銀行印とは

銀行印は機械彫りでも大丈夫?既製品との違いと失敗しない選び方

2021年6月8日

銀行印は機械彫りでも大丈夫?既製品との違いと失敗しない選び方

 

銀行印を作ろうとすると、
「機械彫りの印鑑でも銀行印として使えるのか」
「100円ショップや文具店の既製品でも登録できるのか」
と迷う方は多いと思います。

結論から言うと、機械彫りの印鑑でも銀行印として使うことは可能です。
ただし、既製品の三文判や、誰でも簡単に手に入る印鑑を銀行印にするのはおすすめできません。

銀行印は、預金口座や金融手続きに関わる大切な印鑑です。
単に「登録できるかどうか」だけではなく、
長く安心して使えるか
他人が簡単に同じ印影を入手できないか
という視点で選ぶことが大切です。

この記事の結論

  • 銀行印は機械彫りでも問題なく使える
  • ただし、100円ショップなどの既製品は銀行印にはおすすめしない
  • 大切なのは「他人と同じ印影になりにくいこと」
  • 銀行印は実印とは別に作るのがおすすめ
  • 長く使うなら、本柘より黒水牛・チタンなども候補
  • 価格だけでなく、素材・サイズ・書体・作成先で選ぶことが大切

この記事では、銀行印に機械彫りを使ってもよいのか、既製品の印鑑との違い、銀行印で失敗しない選び方を、印鑑専門店の視点で分かりやすく解説します。

 

銀行印は機械彫りでも大丈夫?

銀行印は、機械彫りの印鑑でも使用できます。

現在流通している印鑑の多くは、機械彫り、または機械彫りを含む方法で作られています。
そのため、機械で彫っているから銀行印として使えないということはありません。

ただし、ここで大切なのは、
機械彫りの印鑑既製品の印鑑を同じものとして考えないことです。

機械彫りの印鑑とは、注文内容に合わせて、名前・サイズ・書体・文字配置を決めて彫刻する印鑑です。
一方、既製品の印鑑は、あらかじめ大量に作られて販売されている印鑑です。

銀行印として考えるなら、問題になるのは「機械で彫っているかどうか」よりも、
他人と同じ印影が存在しやすいかどうかです。

 

機械彫りと既製品の違い

機械彫りと既製品の違いを、分かりやすく比較すると次のようになります。

比較項目 注文彫刻の機械彫り 既製品の印鑑
作り方 注文内容に合わせて彫刻する あらかじめ大量生産されている
印影 名前・書体・サイズで違いを出せる 同じ名字で同じ印影が多く存在する
価格 既製品より高くなることが多い 安い
銀行登録 可能な場合が多い 登録できる場合はある
安全性 選び方次第で高めやすい 低くなりやすい
銀行印向きか 向いている おすすめしない

つまり、銀行印で避けたいのは、機械彫りそのものではありません。
避けたいのは、同じ印鑑が世の中にたくさん存在する状態です。

 

既製品の印鑑は銀行印に使える?

既製品の印鑑でも、金融機関で銀行印として登録できる場合はあります。

ただし、ここで注意したいのは、
登録できること銀行印としておすすめできることは別だという点です。

たとえば、100円ショップや文具店で売られている既製品の印鑑は、認印としては便利です。
宅配便の受け取りや簡単な確認印であれば、手軽に使えます。

しかし、銀行印はお金に関わる印鑑です。
「登録できるから大丈夫」と考えるのではなく、
もし紛失したとき、もし他人が似た印鑑を持っていたらどうか
という視点で考える必要があります。

 

既製品を銀行印におすすめしない理由

既製品の印鑑を銀行印におすすめしない理由は、主に次の3つです。

同じ印影が大量に存在する可能性がある

既製品の印鑑は、一般的な名字ごとに大量生産されていることが多いです。

つまり、自分が持っている印鑑と同じ印影のものが、他のお店や別の地域でも販売されている可能性があります。

銀行印は、本人確認や口座手続きに関わる大切な印鑑です。
誰でも簡単に同じような印鑑を購入できる状態は、銀行印としては不安が残ります。

 

どれが銀行印か分からなくなりやすい

既製品の印鑑を認印・銀行印・家庭用で使い回していると、
どれが銀行印なのか分からなくなることがあります。

実際に、銀行の手続きで
「どの印鑑を届け出たか分からない」
という相談は少なくありません。

銀行印は、他の印鑑とは分けて管理することが大切です。
見た目やサイズ、書体を変えておくことで、後から判別しやすくなります。

 

大切な財産を守る印鑑としては不安がある

銀行印は、家の鍵のようなものです。

家の鍵と同じように、誰でも簡単に手に入るものでは不安があります。
銀行印も同じで、できるだけ他人が簡単に入手できない印影にしておく方が安心です。

もちろん、銀行印だけで簡単に預金が引き出されるという単純な話ではありません。
しかし、紛失・盗難・通帳との同時保管など、リスクが重なる可能性はあります。

だからこそ、銀行印は既製品ではなく、注文彫刻で作ることをおすすめします。

 

銀行印をこれから作る方へ

銀行印は、実印とは違う役割を持つ大切な印鑑です。
基本的な役割や作り方を知っておくと、失敗しにくくなります。

銀行印の役割と作り方はこちら

 

銀行印で失敗しない選び方

銀行印で失敗しないためには、次のポイントを押さえて選びましょう。

銀行印選びのポイント

  • 既製品ではなく注文彫刻で作る
  • 認印と同じ印鑑を使い回さない
  • 実印とは別の印鑑にする
  • 一般的すぎる三文判サイズを避ける
  • 銀行印に合った素材を選ぶ
  • 他人と同じになりにくい書体・構成にする
  • どれが銀行印か分かるように管理する

 

既製品ではなく注文彫刻で作る

銀行印は、既製品ではなく、注文彫刻で作るのがおすすめです。

注文彫刻であれば、名前、サイズ、書体、文字の向き、素材などを選べます。
同じ名字でも、既製品より印影に違いを持たせやすくなります。

 

実印とは別の印鑑にする

銀行印と実印は、別々に作ることをおすすめします。

実印は、印鑑登録をして重要な契約に使う印鑑です。
銀行印は、金融機関に届け出る印鑑です。

この2つを同じ印鑑にしてしまうと、紛失したときの影響が大きくなります。
実印と銀行印は役割が違うため、分けて管理した方が安心です。

 

認印と同じ印鑑を使わない

認印は、日常的な確認や受け取りなどに使う印鑑です。

銀行印を認印としても使ってしまうと、印影を他人に見られる機会が増えます。
また、持ち歩きや押印の回数も増えるため、紛失や摩耗のリスクも高くなります。

銀行印は、普段使いせず、金融機関の手続き用として大切に保管するのが基本です。

 

銀行印におすすめのサイズ

銀行印は、認印より少し大きめ、実印より少し控えめなサイズで作ることが多いです。

一般的には、個人の銀行印では12.0mm〜15.0mm前後が選ばれやすいです。

使う人・用途 おすすめサイズの目安
男性の銀行印 13.5mm〜15.0mm
女性の銀行印 12.0mm〜13.5mm
子どもの銀行印 12.0mm〜13.5mm
長く使う銀行印 13.5mm前後

ただし、銀行印のサイズに絶対的な正解があるわけではありません。
実印・認印との区別がつきやすく、管理しやすいサイズにすることが大切です。

たとえば、実印を15.0mmで作るなら、銀行印は13.5mmにする。
認印を10.5mm〜12.0mmにするなら、銀行印はそれより少し大きめにする。
このように役割ごとにサイズを変えると分かりやすくなります。

 

銀行印におすすめの素材

銀行印は、一度作ると長く使う印鑑です。
そのため、価格だけでなく、耐久性や保管のしやすさも考えて素材を選びましょう。

素材 特徴 銀行印向きか
本柘 価格を抑えやすい木材系素材 予算重視なら可
黒水牛 重厚感があり、銀行印でも人気の定番素材 おすすめ
チタン 欠けにくく、長期使用に向いた高耐久素材 非常におすすめ
天然石 見た目が美しく、特別感がある 好みに合えばおすすめ

銀行印としてバランスが良いのは、黒水牛やチタンです。

本柘も銀行印として使えますが、長く使うことを考えるなら、黒水牛以上の素材を選ぶと安心感があります。
チタンは価格が高くなりやすいものの、欠けにくさや耐久性を重視する方には向いています。

銀行印の素材で迷っている方へ

黒水牛・本柘・チタンなど、素材によって耐久性や価格は変わります。
素材選びで迷う方は、こちらも参考にしてください。

銀行印におすすめの書体

銀行印では、読みやすさだけでなく、印影の個別性も大切です。

銀行印に使われやすい書体には、篆書体、印相体、古印体などがあります。

書体 特徴 銀行印向きか
篆書体 伝統的で印鑑らしい書体。読み取りにくく、銀行印にも使いやすい おすすめ
印相体 線が枠に接するような独特のデザイン。重厚感がある おすすめ
古印体 やわらかく読みやすい雰囲気。認印にも使われやすい 好みによる
楷書体 読みやすいが、銀行印としてはやや一般的 認印向き

銀行印では、誰が見てもすぐ読める書体よりも、少し印鑑らしさのある書体を選ぶことが多いです。

特に、篆書体や印相体は銀行印に向いています。
ただし、書体の好みや名前の文字数によって印象が変わるため、可能であれば印影イメージを確認してから作ると安心です。

書体で迷っている方へ

実印・銀行印・認印では、向いている書体が少しずつ違います。
銀行印の書体を決める前に、書体ごとの特徴も確認しておきましょう。

銀行印のサイズと書体の選び方はこちら

専門店で銀行印を作るメリット

銀行印はネットでも注文できますが、初めて作る方や不安がある方は、専門店で相談しながら作るのもおすすめです。

用途に合わせて相談できる

銀行印は、実印や認印との違いが分かりにくい印鑑です。
専門店であれば、使う目的に合わせてサイズ・素材・書体を相談できます。

「実印と同じ印鑑を使ってよいのか」
「子どもの銀行印は何mmが良いのか」
「女性は名前だけで作ってもよいのか」
など、細かい疑問を確認しながら決められます。

 

既製品ではなく、注文彫刻で作れる

専門店では、名前に合わせて銀行印を作成できます。

機械彫りであっても、注文内容に合わせて彫刻する印鑑であれば、既製品とは違いを出しやすくなります。

 

素材の違いを確認しやすい

銀行印は長く使うものなので、素材選びも重要です。

専門店では、本柘、黒水牛、チタン、天然石など、素材ごとの見た目や重さを確認しやすいです。
写真だけでは分かりにくい質感を見ながら選べる点は、店舗で作る大きなメリットです。

 

印鑑ケースや保管方法も相談できる

銀行印は、作った後の管理も大切です。

通帳と銀行印を同じ場所に保管しない、認印として持ち歩かない、印鑑ケースに入れて保管するなど、作成後の管理方法も確認しておくと安心です。

銀行印を作成したい方へ

銀行印は、お金に関わる大切な印鑑です。
既製品ではなく、用途に合わせた印鑑を作ることで、長く安心して使いやすくなります。

素材・サイズ・書体で迷っている方は、銀行印の商品ページもご覧ください。

よくある質問

銀行印は機械彫りでも大丈夫ですか?

はい。銀行印は機械彫りでも使えます。
大切なのは、機械彫りかどうかよりも、既製品ではなく注文彫刻で作られているか、他人と同じ印影になりにくいかです。

 

100円ショップの印鑑を銀行印にできますか?

金融機関によっては登録できる場合があります。
ただし、誰でも簡単に同じような印鑑を入手できるため、銀行印としてはおすすめしません。
認印として使う程度にしておく方が安心です。

 

銀行印と実印は同じでも良いですか?

同じ印鑑を使うこと自体はできる場合がありますが、おすすめしません。
実印と銀行印を同じにすると、紛失時や悪用リスクが大きくなります。
それぞれ役割が違うため、別々に作るのがおすすめです。

 

銀行印は名字だけ、名前だけ、フルネームのどれが良いですか?

銀行印は名字だけで作る方も多いですが、名前だけやフルネームで作ることもあります。
女性の場合は、結婚後に名字が変わる可能性を考えて、名前だけで作る方もいます。
どの作り方が良いかは、使う人や将来の使い方によって変わります。

 

銀行印におすすめの素材は何ですか?

定番で選びやすいのは黒水牛です。
耐久性を重視するならチタンもおすすめです。
価格を抑えたい場合は本柘も選択肢になりますが、長く使う銀行印なら黒水牛以上の素材を検討すると安心です。

 

銀行印におすすめの書体は何ですか?

篆書体や印相体が銀行印に向いています。
読みやすさを重視するなら古印体も候補になりますが、銀行印では少し印鑑らしさのある書体を選ぶ方が安心です。

 

銀行印をなくした場合はどうすれば良いですか?

銀行印をなくした場合は、早めに金融機関へ連絡し、届け出印の変更手続きを行いましょう。
通帳やキャッシュカードも一緒に紛失している場合は、特に早急な対応が必要です。

 

まとめ|銀行印は機械彫りでも良いが、既製品は避けるのがおすすめ

銀行印は、機械彫りでも使うことができます。
現在では、機械彫りや機械彫りを含む製法の印鑑は一般的です。

ただし、銀行印で避けたいのは、100円ショップや文具店で売られているような既製品の印鑑です。
既製品は同じ印影が多く存在する可能性があり、銀行印としては不安が残ります。

銀行印選びのまとめ

  • 銀行印は機械彫りでも使える
  • 既製品の三文判は銀行印におすすめしない
  • 銀行印は実印・認印と分けて作る
  • 注文彫刻で他人と同じになりにくい印影にする
  • サイズは12.0mm〜15.0mm前後が目安
  • 素材は黒水牛・チタンなどが選びやすい
  • 篆書体や印相体など、銀行印向きの書体を選ぶ

銀行印は、お金に関わる大切な印鑑です。
登録できるかどうかだけで判断するのではなく、長く安心して使えるか、他人が簡単に同じ印影を入手できないかを考えて選びましょう。

迷った場合は、既製品ではなく、専門店で用途に合わせた銀行印を作ることをおすすめします。

銀行印をこれから作る方へ

銀行印は、実印とは別に作ることで管理しやすくなり、紛失時のリスクも抑えやすくなります。
素材・サイズ・書体で迷っている方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

-印鑑の作り方, 実印と印鑑について, 銀行印とは