印鑑には大きく分けて、「欠け・割れによって使えなくなる」ことと、「無くす・盗難にあう」といったリスクがあります。
それぞれ解説します。
欠けた・無くした印鑑の複製や再現は致しません
印鑑は朱肉を吸って油分を含むことで若干柔らかくなっていきます。
綺麗に拭いておけばそう問題は無いのですが、それが原因で新品の時よりも脆くなってしまう場合があります。
長年の使用や手入れを怠っていると、そこから「落として欠けた」といった事に成りかねません。
そんな時によくあるご相談事で、「印鑑が欠けたので同じ印影に作り直して欲しい」というお話を頂きます。
結論を先に述べておけば、「やりません」という表現が一番良いのかと思います。
やろうと思えば絶対に出来ないというわけではないのですが、2つのリスクが考えられます。
- 一つに、他人の印鑑を複製しようとしているかもしれない
- 一つに、本人の物でも全く同じにならなかったら価値が無い
他人の印鑑を複製しようとしているということは、犯罪の危険すらあります。
まったくの他人でなくとも、身内で印鑑を持ち出して悪用と言った可能性もゼロではありません。
ですから、押印された印影を元に印鑑を作ることを致しません。
また仮に無理をして作ったとしても、銀行印等のようにコンピュータでの印影の照合でも寸分たがわない彫刻となると、かなりハードルが高いと言わざるをえません。
印鑑はまったくというほど同じでなければ、見た目で似ていても意味がないわけです。
2つのリスクから、おいそれとお受けするわけにもいかないのが現状です。
という事で、基本的には印鑑は「直す」という概念はありませんので、欠けたり・無くしたりしたら、新しく作り替えになってしまいます。
ですから初めの購入時点で、欠けたり・割れたりしにくい印鑑の材質選びが重要です。
それでも印鑑を無くしたらどうする?
認印は無くしても勿体ないだけで、買い替えるだけで済みます。
問題は銀行印と実印になります。
無くした理由がわかっている時は問題ありませんが、わからない場合が問題なんです。
私が受けたのは、きちんとしまってあったはずの印鑑が無くなっているというご相談でした。
あまり多い話ではないと思いますが、身内や外部からの盗難というケースも絶対に無い話ではありません。
銀行印や実印が無いと気づいたら、出来る限り早めに作り替えて登録し直しておきましょう。
あまり印鑑いついてご存じない方には認印だけですべてを登録してしまっている方もいます。
上記の懸念だけではありませんが、認印だけで銀行印も実印も兼ねてしまうのは本当におすすめしません。
そしてその認印が既製品だったとしたら、危険きわまりない行為です。
もしこの記事を読んでいる方が、既製品の認印だけで済ませてるようでしたら早めに銀行印と実印を作ることをおすすめします。
下記の記事では、銀行印・実印の考え方を解説しています。
まだ作った事がないという方は一度読んでおくと正しい知識を得ることができます。
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作り変えの間に悪用される可能性が無いわけではないので、出来れば紛失の手続きを合わせて行うとベストですね。
欠けたら使い物にならない印鑑・一生使い続けていける印鑑の違い
正しい知識を得たら、印鑑を作る上で重要な要素を決めるべきです。
欠けたりしない一生使い続けられる印鑑の要素とは「材質」をきちんと選ぶことです。
どんなにちゃんとした作りになっていても、プラスチックなんかの印鑑は熱でも変形しますのでおすすめできません。
例え話ですが、靴や洋服・車や家であっても一生使い続けるものってそう多くはありません。
ですが、きちんとした考え方を持って作った印鑑は「一生使い続けられるもの」です。
多少お値段が張ったとしても、印鑑はちゃんとしたものをおすすめする理由です。
印鑑の重要な要素である材質を選ぶことは、一生使い続られるかどうかの重要なポイントです。
下記記事では私がおすすめするベスト3を考えました。是非参考にしてみてください。
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印鑑の材質選びおすすめ発表【品質・コスパ良いオススメBest3】
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まとめ
印鑑における重要な要素を今回は一つだけあげて終わりにします。
とにかく、欠けたり割れたりしない為には丈夫な材質を選ぶことをおすすめします。
私が個人的にイチオシでおすすめしたいのは「チタン」の印鑑になります。
チタンについてもまとめておきましたのでついでにこちらもご覧ください。
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